映像コンテンツを作っているクリエイターならば、Webで作品を公開している、またはこれから公開しようと思っている人は多いだろう。BROSTA TVなどの映像配信をしてくれるサイトを利用して、作品を公開するのも非常に手軽でよいが、自分の思った通りに再生できるサイトを作りたいというのも本音ではないだろうか。
 この「ブロードバンド相談室」では、今回から6回に分けて、映像配信(ストリーミング)に関する情報・知識や注意点などを分かりやすくご紹介していく。これから自分のサイトで映像配信をしようと思っている人はもちろん、既に映像を配信してみたけど分からない事が多い人もチェックしてほしい。
 まず、第1回目はWebで映像を公開する際に最適なファイルの形式について紹介していきたい。
 

より多くの人に見てもらえるファイル形式は?

ここ数年でぐっと身近になってきたのが「Web上の動画コンテンツ」。You Tubeやニコニコ動画をはじめとする動画投稿サイトが人気を集めていることもあり、ネットで動画を閲覧するのはもはや当たり前という時代。年齢や性別を問わず多くの人々が、ごくごく日常的にWeb上の動画を楽しんでいる。

既にご存知の通りだとは思うが、こうした流れの背景にあるのがFlash Videoの存在だ。Flash Playerの普及率は2007年9月の時点(図1参照)で、なんと99.1%。Windows Media Playerの普及率が83.4%、QuickTime Playerの普及率が67.7%であることを考えると、圧倒的な普及率だということがわかるだろう。Flash Playerは今や「世界中のほとんどのPCに入っている、標準的なプレーヤ」といっても過言ではないほど、その存在感を増しているのだ。

サイトデザインを壊さずに映像を流せる!

また、Flash Video自体の自由度が高いところもポイントだ。Flash Videoなら、Flashのインターフェイス上ですべてのプログラムを完結させることができ、プラットフォームを意識せずに自由にデザインすることができる(図2参照)。Webサイト全体のイメージに合わせたり、逆にポイントになるよう目立たせたりと思いのまま。また、Flash Playerはビデオ専用のプレーヤではないため、Flashの持つ多彩な機能と動画コンテンツを組み合わせて、バリエーション豊かな映像表現を実現することができるのだ。
 
さらに、Windows Media Playerなどでは、WindowsやMacといったOS環境、ブラウザの種類やバージョンによりビジュアルや動作が異なってくる。しかしFlash Videoなら、様々な環境でビジュアルや動作が異なることなく、期待通りの配信ができるのが魅力だ。

よりキレイな映像の配信も出来るようになる!

プレーヤの圧倒的な普及率と、自由度の高さ、そして安定感。こうした特長が評価され、驚異的なスピードで、Flash Videoは勢力を拡大してきた。映像用のファイル形式は他にもいろいろあるが、より多くの人に映像を見てもらうためには、今のところFlash Videoがもっとも適した形式だといっていいだろう。より高画質でファイルサイズを抑えたH.264も、Flashプレイヤーで再生できるようになるので、「どのファイル形式で動画を制作しようかな」と迷ったら、特別な理由がない限り、まずはFlash Videoで制作することをおすすめする。

Text:秋山由香(Playce)
Illustration:高橋美紀
Produced: Web Designing

banner
graph ▲図1 各プレイヤーの普及率( September 2007 Millward Brown 調査

graph
▲図2 Flash Videoならば、自分でプレイヤー部分を作ることもできる。

第1回 | 第2回第3回第4回第5回第6回
Copyright(c) Mainichi Communications Inc. All rights reserved.